O・T
2007年入社 特養生活相談室 介護支援専門員 京都聖母女学院短期大学 国際文化学科 国際福祉専攻
短期大学で福祉を勉強していた時当園で実習していた友人から「雰囲気がとても良くて職員さんが一つ一つ丁寧に指導してくれる」と聞きました。そして、その後学校の施設見学で訪問した施設が当園でした。ユニットの中に入ると、友人から聞いたように家庭らしく温かい雰囲気で入居者さんと職員との間が近いなと感じたことを覚えています。入居者さんも働いている職員も笑顔で楽しそうに過ごしておられたのを見て、当園で働きたいと思いました。
時間的にも体力的にも余裕のある若いうちに資格を取っておこうとの思いから受験対策講座に通い、2013年ケアマネージャーの資格を取得しました。2度の出産を経て、現場に復帰してからは、同じ施設の中にある生活相談室で、ケアマネージャーとして働いています。もちろん、忙しいときや人手が足りていないときは介護の現場にも入っています。
働ける時間もできることも限られてくると、どうしても申し訳ないという気持ちになってしまうのですが、自分が心苦しく思ったり、遠慮したりしてしまうと、後に続く後輩たちも私と同じように思い、遠慮しなければならなくなります。ですから、申し訳ないと思うのではなく、ありがとうという気持ちを持って、サポートを受けるように心がけています。
一人目の子どもを出産したのが2017年5月。そのまま育休に入り、翌年の4月に復帰しました。その1年後、二人目の子どもを出産し、こちらも翌年(2020年)の4月に復帰しました。当法人では、子どもが3歳になるまで(延長を希望すれば幼稚園を卒園するまで)時短勤務を選べるので、今は8:45~15:45までの6時間勤務にしています。
今でこそ、産休・育休を取得して復帰する職員も増えましたが、当時はまだ実績が少なく、ユニットでは私が初めてでした。とはいえ、パートさんなど、職場には子育てを経験されている女性がたくさんいたこともあり、妊娠中から早出、遅出、夜勤は免除、入浴介助など力のいる仕事も他のメンバーが交代してくれるなど、みんなには、さまざまな面からサポートしてもらいました。
ケアマネージャーの資格を取ったときに出産後のキャリアまで想定していたわけではなかったのですが、生活相談室は日曜が休みなので家族と過ごすことができていますし、結果的に良いキャリアが築けていると思います。自分が選んだ仕事ですから、多くの人は、ワークライフバランスを取りながら長く働き続けたいと思うでしょう。ただ、産休・育休や時短勤務が制度としてあっても、それがうまく活用されているか、その実態はわかりません。ですから、企業研究をする際には、そこで働く職員にリアルな話を聞いておくことをおすすめします。