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2015年入社 短期入所生活介護 介護スタッフ 大阪人間科学大学 人間科学部 健康心理学科
当初大学では心理学を学んでおり、将来的にカウンセリング関係のお仕事に就くつもりでいました。ただ、福祉関係で演奏会のボランティアをしたり、アルバイト中に偶然にも介護に携わる経験をしたりする内で、介護関係のお仕事に興味が出るようになり、これからは高齢社会も進む中で、カウンセリング関係のお仕事に就く際にもその背景に介護が関係する事が絶対あるだろうと思い、一度経験してみたいと思ったのが入社のきっかけです。
現在は短期入所生活介護、一般的にショートステイと呼ばれる部署で働いています。ショートステイは短期間施設にお泊りするサービスで、短い人は1泊2日だけの利用から、長いと1週間以上泊まる事も出来ます。利用される方もその日によって全然違う事も。ショートステイは要支援1~要介護5まで利用できますので、1人でも生活出来るぐらいの方から、全介助の方までが利用しています。働いていると、本当に色んな方々にお会いできて、いろんな話や経験もできて楽しいです。実際に今日一緒にいたご利用者が翌日になると半分以上違うご利用者になる事もありますので、いろんな方といっぱい関わったり、生活のお手伝いをしたいという方に特に向いているかもしれません。この他にも、現在介護は本当に多くのサービスが存在します。きっと自分に合う仕事があると思うので、気になる方は是非一度聞いてみたり調べてみると楽しいと思います。
何と言っても法人研修や外部研修を積極的に受けられる事や、スタッフの希望に合わせて追加で研修等にも行かせてもらえる事がとても良いと感じます。自分の成長したいと思う気持ちが反映されていると思います。また、私は介護の経験や知識が一切無い状態から入社しましたが、法人全体の取り組みとして、新入社員などに対して、独り立ちするまで先輩が一緒について仕事を教えてくださったり、知識や技術を教えてくださるシステムがあり、このシステムのおかげで経験や知識が無く不安だった私も、そこまでの不安も無く無事に仕事が出来るようになりました。このシステムがあるのは非常に働きやすいと思うので非常に良いポイントだと思っています。
働き始めの頃、私はご利用者の栄養状態を考えて、食事を出来るだけ食べてもらいたいと、食事の際、何度も何度声をかけていた事がありました。勿論それ自体が悪いことでは無かったのですが、何故かご利用者の表情が落ち込んでいるようにも見えました。その後スタッフ同士で話したり、ご利用者と直接話し合う等した結果、実はどうしても苦手な食べ物がある事や、日によって食欲が無いことが分かりました。それを踏まえて代替案を出したりして対応すると、ご利用者の表情も明るくなり、その方が『色々考えてくれてありがとう。凄く嬉しい』と笑顔で言って下さいました。その笑顔を見た時私は、『介護は一つの方法に捕らわれずにその人らしく生きていけるように、どれだけ寄り添って考えていけるか』が本当に大事なんだと感じました。出来事は私の介護という仕事に対する心構えとしても非常に強く心に残っています。