山内 詩織
2019年入社 相談員 立命館大学 産業社会学部 現代社会学科 人間福祉専攻
大学4年のときに、知的障がいのある方のグループホームで世話人のアルバイトを始めました。知識も経験も無く、すべてが初めてのことばかりで、もちろん大変なことも多かったのですが、それと同じくらい幸せで楽しい時間でした。ご利用者様たちと一緒にごはんを食べる、一緒にテレビを見る、名前を呼んでもらう、心配してもらう。そういうことがたまらなく嬉しくて楽しい時間でした。ご利用者様の話で笑い、悲しいことがあったときは何時間もただ隣にいるだけの時間もありました。仲間のことを常に考え、心配している優しいご利用者様たちと接することが、私にとってとても幸せなことでした。
その経験もあり、障害分野での就職を視野に就職活動をしていました。柚の木福祉会の見学ツアーに参加し、ふれあいの部屋に行ったとき、ご利用者様・職員の福祉のイメージとはあまりにもかけ離れた明るさに衝撃を受け、その瞬間に「ここに就職しよう」と決めました。
相談支援事業所で相談員をしています。計画作成には相談支援専門員の資格が必要なので、現在は「相談員補助」という立場です。面談前の書類準備や、事業所へのご利用者様の状況聞き取り、ご利用者様の面談管理、その他電話対応等を行っています。
入社当初は、電話を取ることにも慣れておらず、不安しかありませんでした。3ヶ月の間、上司が相手となってくれ、電話対応のロールプレイングを重ねました。今ではどんな内容の電話でも落ち着いて対応することができます。面談や会議に同行同席させてもらうこともあります。相談員さんたちの近くでいろんな情報を見たり聞いたりすることで、学ぶことも多いです。
新卒の自分が相談員として働くことに不安を感じたこともありましたが、そのたびに上司や先輩たちが親身に相談に乗ってくれました。「ご家族から学ばせていただく」姿勢を忘れず、2年後の相談支援専門員の資格取得を目指し日々業務に励んでいます。
柚の木福祉会には「紙一枚の成長」という言葉があります。「毎日紙一枚分でいいから成長を重ねよう」というものです。私は入社する前、とてもネガティブな人間だったと思います。就職活動でもアピールポイントに苦しんでいました。毎月、所属長との職員面談があり、必ず成長点を言うように言われるのですが、入社当初は知らず知らずのうちにマイナスなことを言ってしまっていました。「できたことだけ言う」「端的に言う」ことを毎月毎月言われ続けるうちに、できたと思ったことをその都度ノートに書き溜めるようになりました。するといつの間にか、自分の「できること」に目が行くようになり、自分に自信がついていきました。
これは支援についても同じことです。ご利用者様の「できること」に目を向ける。紙一枚、少しでも成長したことを共有する。そういう視点を持った先輩、上司がたくさんいるということが一番のおすすめポイントです。
部署内だけでなく、先輩方が部署を越えた横のつながりを作ってくださっています。私はもともと人と関係を作ることに時間がかかるのですが、消極的な私に対して何度も集まりへの声掛けをしていただきました。先輩方は本当に良い方たちばかりで、一度参加してみてからは毎回参加しています。業務後に皆で集まって体を動かしたり、オンライン飲み会をしたり、誕生日の職員をお祝いしたり。周りの友達にも「そんなに仲良い職場ってあるの?」と驚かれるほどです。
同期や歳の近い先輩からアドバイスをもらったり、楽しく笑って話したりすることでストレスを溜めずに働くことができています。部署も、上司が自分の意見を聞いてくれる環境なので、新卒一年目から自分の意見を伝えられています。悩んでいることについて気づいて話す時間を作っていただいたり、研修会に参加する機会を与えていただいたり。良い方に恵まれた環境で働くことができています。