中学校時代、職場体験で福祉施設に行き、利用者様に「ありがとう」と言われた経験がきっかけとなり、人と関わる介護の仕事に関心を持ちました。
　就職活動の際、自らが生まれ育った地元、江府町に介護施設があることを知りました。そして、利用者様の「その人らしさ」を大切に支援するという会社の姿勢に共感しました。ここでなら私が大切にしたい「根拠のあるケア」「利用者様を第一に考えるケア」が実践できるのではないかと感じ、入社したいと思いました。
　入社後は、学生時代に行っていた実習とは異なり、仕事として利用者様を支援させていただくという思いから、自分の未熟さを痛感することが多々ありました。しかし、先輩職員がいつも丁寧に指導して下さり、恵まれた職場環境で自身の成長を感じています。今は、まだまだ分からない事もありますが、介護という仕事を楽しくさせていただいています。

　現在、特別養護老人ホームにて勤務しています。昨年春より他部署から異動してきたばかりですが、先輩職員が丁寧に、そして自らの疑問にその都度しっかりと答えて下さり、今では業務内容も覚え、介護という仕事に対して、やりがいを感じています。
　現在勤務している部署では、重度の要介護高齢者の方が多くおられ、食事、排泄、入浴等、人が生活する中で行う様々な行為の支援をさせていただいています。
　学生時代に学んだ基礎的な知識・技術を活かして支援しようと努めているものの、十人十色の利用者様に対し、それらの知識・技術の応用も必要となる為、その点において個別支援の難しさを感じます。しかし、臨機応変に対応する力を身に着け、利用者様の笑顔や「ありがとう」というお言葉に触れると、お一人おひとりに合わせたケアが実践できたのかなと思え、介護という仕事の魅力に改めて気付かされます。

　私が勤務していて感じるおすすめポイントは２点あります。
　１つは、より良いケアを目指して新しいやり方や取り組みを積極的に取り入れている点です。例えば移乗介助。職員と利用者様が互いに安全・安楽に実施できるよう、スライドボードや乗せ替えマット等の福祉用具を活用している他、理学療法士による移乗指導も個別に実施する等、常に質の高いケアを提供できるよう努める姿勢を大事にしています。
　もう1つは、職員の温かさです。入社していつも感じることは職場の先輩の優しさです。入社当時や異動当初は不安でいっぱいでしたが、職員皆さん温かいエールを送って下さり、熱意をもって指導して下さいました。また、普段仕事をしている中でも疑問をすぐに聞け、的確な助言をいただけます。そのような優しさにあふれる職場で、利用者様はもちろん、私自身も笑顔いっぱいで働いています。

　現在は業務内容を覚え、利用者様の介助をやや余裕を持って実施できるという状況です。今後は、その日のリーダーを行う役割もこなせなくてはならなくなると思います。その際には、現段階で行っている自分自身の知識・技術に加え、職場全体を見る力、周囲の状況を常に意識する力等が必要だと考えます。目の前にある必要とされるケアを実施するという現段階の力だけでは、そのようなリーダーとしての業務をこなすことは難しいと感じます。ですので、今後は日々の業務の中で、常に周囲の状況をみるように心がける等の努力をしていきたいと考えます。
　また、自分自身も含め職員がいつも行っているケアが、その方にとってベストなものであるかということを考え、より良いケアが実施できるよう、先輩の協力もいただきながら質の高い支援を行っていきたいと考えます。