長島 佑奈
2016年入社 実地研修主任 同志社大学 文学部文化史学科
高校・大学と障害のある子どもの余暇活動を支援するボランティアや、外出支援のアルバイトをしていました。接していた子ども達が成長していくにつれ、この子達が大人になったらどうするのだろう、いつまでも地域で暮らしていけるのだろうかと思うようになりました。そこから、障害のある人もずっと地域で暮らせるようにしたいと思い、障害者福祉の仕事を選びました。
就職活動をしている中でこの法人を知り、障害のある人がいつまでも地域でふつうの暮らしをすることを目指していること、女性には女性ヘルパー、男性には男性ヘルパーがつく同性介護をしていることに共感し、また、身体介護の経験がほぼなくてもしっかり研修してもらえることにも惹かれ、入職しました。
私の仕事は、利用者さんの家に行って1対1の支援をすることがメインです。掃除・洗濯・買い物・調理などの家事や、食事・入浴・着替えなどの身体介護をしています。する内容は利用者さんによって様々で、2時間の支援時間内に入浴支援をすることもあれば、夕方作業所から帰宅してからご家族が帰宅するまでに夕食・入浴支援をすることもあります。
利用者さん一人ひとり支援の方法が違うので、難しく感じたり、なかなか上手くいかないと思ったりすることもよくあります。もちろんそういう時は、先輩職員に相談したり研修したりしてもらいますが、そういう時でも他のヘルパーから「利用者さんが"長島さん身体介護上手い"って言ってたよ」と聞いたり、利用者さんから「長島さんやったら大丈夫」と言ってもらえたりすると、嬉しいですしもっと頑張ろうと思います。
入職理由でも挙げましたが、自立支援協会は同性介護をする職場です。基本的には、男性ヘルパーは男性利用者に、女性ヘルパーは女性利用者の支援しかしません。
私自身、学生時代のボランティアやアルバイトで異性の利用者の支援をすることの難しさを感じていました。例えばトイレへ行くときもそうですし、思春期の子どもに異性ヘルパーとの適切な距離をどう伝えたらいいのかと思うこともありました。大人になればなおさら、異性に頼みにくいこと、同性にしてほしいこともたくさん出てきます。
ただ介護ができればいいのではなく、利用者さんにとってどんな介護環境がいいのかという点も含めて、同性介護であることがおすすめポイントの一つです。
私たちは、障害のある人でも私たちと同じように地域で普通の暮らすことを目指しています。
そのために大切にしているのが、4〜6人の少人数のグループホームを作ることです。国の基準ではもっと多人数のグループホームの設置も認められていますが、例えば10人のグループホームを作って共同生活をすると、どこかで効率が求められ、自分のペースで生活することが難しくなります。それぞれのペースで、その人らしい生活を送っていくためにも、自立支援協会では少人数のグループホームを作っています。