朝子 聖衣奈
2016年入社 生活支援員 高知県立大学 社会福祉学部
高校生のとき、特別支援学校へボランティアに行きました。そこで言葉でのコミュニケーションが難しい方と関わり、そのもどかしさを痛感。「伝わらない」ことへのいらだちや悲しみを少しでもやわらげ、彼らが自分の意思を伝えながら生活していけるお手伝いがしたいと考え、特別支援学校の教員をめざすようになりました。それから自分の進路について具体的に考えていくうちに、その人たちが社会に出たときに暮らしやすい環境を整えておくことの重要性を感じ、社会福祉士へ方向転換。そういう想いから、就職活動では「自分や家族が利用したいかどうか」という基準で、さまざまな施設を見学しました。そのなかで目にとまったのが南山城学園でした。キレイでおしゃれな建物。何より利用者さまを尊重した職員さんの関わり方をみて、自分もここの一員になりたいと思い入職を決めました。
利用者さまの生活が真ん中にある。そのことは、何があっても忘れてはいけないと思っています。職員としての業務に追われてしまうこともありますが、自分の仕事は誰のためにあるのか?何のためにあるのか?という考えをしっかり持って働くように心がけています。現在、私は「輝」のフロアリーダーを任されており、日常生活のお手伝いに加えて、支援・サービスの見直しや施設内研修の企画などを行っています。責任のある役割を若い職員たちに任せていく風土があるため、より早くスキルアップしていけるのは、南山城学園の魅力の一つですね。
利用者さまと地域を繋ぐことができること。
以前、利用者さまが生活されていた地域のお祭りに、付き添いでご一緒したときのこと。利用者さまが住んでおられた街の商店街を通ったとき、たくさんの方々がその利用者さまのお名前を呼んで声をかけてくださいました。地域のなかで確かに生活されていた利用者さまの姿がそこにありました。私たちの仕事は、本当に貴重な人生の一部分に関わっているんだ。頭ではわかっていたけれど、そのことを強く実感した瞬間でした。これからも変わらず、利用者さまの一日一日の生活を心から大切にしたい。そのために、一人ひとりが生きやすい地域づくりにも、さらに目を向けていきたいと思います。