社会福祉法人自立支援協会

「効率で語らない」介護ができるトコロ

濱崎 遥

2018年入社  実地研修主任  神戸大学大学院  工学研究科建築学専攻

Q入社のきっかけは

学生のころ高齢者のグループホームで介護のアルバイトをしたのが楽しくて、仕事として介護を考えるようになりました。
障害者との出会いは入職するまでほとんどなく、障害者の暮らしを見たことはまったくありませんでしたが、「効率で介護を語らない」という自立支援協会の言葉にひかれました。実際に利用者がしたいことをしたいように支援したいという気持ちがありました。それが本当にできる職場を探しているとき、自立支援協会に出会いました。



Q今取り組んでいる仕事は?

地域で暮らす障害者を支援しています。昨秋から福祉ホームの世話人になり、入居者の生活のより深いところまでかかわるようになりました。
介護業務のほかでは、求人や広報に使う動画の企画や立案をしています。
動画が完成したあとで、「より多くの方に観てもらいたい!」「普段から情報を発信できる場がほしい!」という思いから、就活生を意識したソーシャルメディアの活用を若手の有志3人で法人に提案し、昨年9月にinstagramアカウントの開設と運営を認めていただきました。
職場や職員の雰囲気を伝えることを目的として、どのようなコンテンツを投稿するか、実際に投稿したコンテンツがターゲットに届く内容になっているか、他の職員の協力も得ながら話し合って進めています。



Q社会福祉法人自立支援協会のおすすめポイントは?

私は入職して3年が経過し、2021年度に4年目に突入します。いわゆる若手です。自立支援協会のよいところは、私のような経験の浅い若手であっても活躍できる場所を提供してもらえるところだと思っています。



Q職場のインクルーシブな環境づくりについて意識することは何?

普段から職員の中のマイノリティの働きやすさや安心・安全の確保を第一に行動しています。
研修による啓発や情報提供、建物の構造や使い方、業務に使用されるツールや書類のデザイン上の配慮、など取り組むべき課題は多方面に及びます。
なぜなら、心身の障害や疾患をもつ人、少数言語を母語とする人、外国にルーツをもつ人、性的マイノリティの人、どんな人でも安心して働きやすい職場にするには個別の配慮が環境の「当たり前」として備えられる必要があるからです。
それぞれの課題には共通して、私自身も含めた多くの人間の無知や理解不足が背景にあります。中には私の当事者性と交差する課題もありますが、まず配慮を必要とする人がいたときは、その人が伝えようとしているメッセージやニーズを私と相違する部分も含めてすべて聴き取り、受け容れること、そして仲間として何ができるのかを一緒に考えることをいつも大事にしています。